Saturday, October 22, 2011

奈良交通 五條西吉野線(五條BC−専用道城戸)(11.7km)

○公式HP
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○DATA
 ・バス専用道路
 ・開業:'65/07/??(日本国有鉄道の自動車線・阪本線として)
  民営化:'87/04/01(国鉄の分割民営化に伴いJR西日本バスへ移管)
  委譲:'02/10/01(JR西日本バスの撤退と奈良交通バスへの路線委譲)

○場所
 五条駅より連絡

○取材記
 奈良交通の五條西吉野線と言っても多くの方はピンと来ないかもしれません。かつて国鉄が五條〜新宮間を結ぶ五新線として建設が進められたが完成することはなかった。この路線はその路盤を利用して、’65年07月に国鉄の手によって自動車線として開通したものである。年月は流れ、’02年10月にはJR西日本バスの撤退により、専用道路の路盤の補修工事ののち奈良交通に移管されている。並行する国道168号線にもバスを運行している、奈良交通は利用実績に基づいた運行本数の最適化(というか減少)を図り、委譲とともに国鉄/JR時代には15往復あった運転本数を半減の7往復とした。
 時代は平成になり、路線バスの利用者そのものが減っており、委譲後はさらに運転本数が(並行する国道168号線を走るバスと共に)減り続け、この取材日には平日5往復、土曜休日はわずかに1往復となっています。筆者はこの日16時の専用道城戸発のバスに乗車しました。筆者以外の利用客は、地元の方の区間利用の方がわずかに1人でした。また、同じ奈良交通の運転となったことによって、国道側の城戸バス停には専用道を走るバスの時刻表の案内がされる、というよい面もあったようです。
 さて、この日筆者は、大阪のBHを早朝に出発し、洞川温泉で謎のみかん山体験ののち、奈良交通のバスを乗継いで、城戸に着きました。城戸での待ち時間が2時間以上あり、正直なところ時間を潰すのに腐心しました。あまりにあまったので西吉野温泉のバス停まで歩いて往復したりしました。その間に専用道城戸バス停では奈良交通バスの専用道路とは関係ない路線が時間を潰す様子が見られました。
 さて、いよいよバスの出発です。現在の専用道路は全線が五條市の管理になっています。ところが一日数往復しか走らない道路に整備のお金が掛けられない感がありありで、路盤にバスのタイヤが掛からないところには両脇から雑草が伸びて来ていたり、トンネル内の舗装が痛んでいたりと、よく整備されているなと思う反面、速度があまり上がらないなと思う。
 でも、この路線に乗ると、これは鉄道だなと思いますね。すばらしい。専用道城戸のすぐ目の前にあった西吉野町(役場)が、最後までこの路線の維持にこだわった理由も解る気がします(というか末永く維持してもらいたいですね、観光資源として充分活用出来るように思います)。
 さて、今日はまた大阪のBHにとんぼ返りです。明日も朝早いぞ。

 動画も撮影しました(動画はこちらその2)。ブラウザの戻るボタンで戻って来てください。
 申し訳ありませんが、今回の動画にも音が入っていません。バスの車内放送は無かったので、音はエンジン音だけとご想像願いますw。

(’09年08月10日取材、’99年08月13日走破)

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