Sunday, August 07, 2011

対星館 専用ケーブルカー(300m)

○公式HP
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○DATA
 ・単線二両交走式(762mm)
 ・開業:'30/??/??

○場所
 神奈川県足柄下郡箱根町宮ノ下72
 宮の下駅から徒歩数分
 tel.0460(82)2281

○走破記
 対星館のケーブルカーが廃止となり、新しく嘉穂モノレールのスロープカーによる渓谷電車に生まれ変わるという。筆者はこの路線には前々から乗ってみたかったのだが、当該のホテルはなかなか高級で二の足を踏み踏み切れないでいた。しかし旧ケーブルカーが5月いっぱいで廃止となってしまうともう二度と乗る事が出来ない。このニュースを知ると同時に対星館へ予約のメールを入れた。
 この日、東京の自宅を出たのは早朝だったが、なぜか筆者の手には神奈川中央交通バスの一日乗車券が握られており、えっちらおっちらこの乗車券で行くはめに。秦野でようやくバスをあきらめて、電車移動で箱根登山鉄道の宮ノ下に到着。駅から数分の対星館の案内所でこのケーブルカーを呼んでもらい乗り込む(この時の動画はこちらです)。結局、この旅館に到着したのは、17:30までにチェックインをしてくださいと言われていたのにも拘らず既に17:30を若干過ぎていた。
 翌朝、チェックアウト時は混む事が予想されるので、朝食前に一往復することにした(旅館にしてみれば、朝の忙しい時に本当にいい迷惑かもしれない)。ケーブカーはまだチェックアウトラッシュの前で、筆者がうろうろしていなければ、忙しく動いていることもないであろう時間。そんな中旅館で出たゴミをこのケーブルで運搬する珍しい様子が見られた。山頂駅の案内場に到着するも、特にやることもなくそのまま下りのケーブルカーに乗り込み部屋にとんぼ返りした。部屋に戻ると既に朝食の準備が出来ていた。
 朝食を済ませ、チェックアウトを済ませ、再びケーブル乗り場へ行く。今度は先ほどの静寂が嘘のように大混雑していた。旅館から出るにはこれしかないのだからこれは致し方ないところ、おとなしく順番待ちして、山頂駅(案内場)へ出てきました。いつまでもなくならないでほしい趣きのあるケーブルカーであった。新しい渓谷電車でもぜひその趣きを引き継いでいただきたいところ。

(メモ)
 この旧ケーブルカーは’09年05月31日で営業を終了し、新しいモノレールタイプのケーブルカーへの切替え工事に入りました。約一ヶ月で完成する予定とのことで、その間対星館は臨時休業になった。
 その後の情報によれば、渓谷電車の工事は一ヶ月では終わらず、その工事終了までの期間は同じ箱根堂ヶ島温泉の大和屋ホテルの”夢のゴンドラ”での代行輸送となったらしい。

(’09年05月30、31日第2回取材、’02年11月30日取材)

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