Saturday, November 12, 2011

京阪電気鉄道 中之島線(3.0km)

○公式HP
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○DATA
 ・普通鉄道(1435mm)
 ・開業:’08/10/19

○走破記
 祖谷温泉からJR、琴電、高速バスを乗継いで大阪で一泊して、その翌日京阪中之島線へ行く事にしました。例によって?大阪のBHをこの日は早朝ではなく、ゆっくり出発し、路線バスで直接中之島駅へ向かいました。
 京阪中之島線は京阪本線の天満橋から分岐し中之島への3.0kmの新線です。その路線は新規路線としてはとっても変わっていて、天満橋から2駅は既存の同社の路線と並行しています。その区間の運賃も同線のなにわ橋と大江橋の各駅ではそれぞれ並行する北浜と淀屋橋駅との同額となり、定期券に至っては両駅の選択乗車が認められています。
 ところが元の京阪線に近いとはいえ、梅田と淀屋橋駅の間にある鉄道空白地域に作られた為、地下通路で連絡するには距離が長くなるので乗換駅が少なく、地下線ながら地下通路を介して乗換えられる駅は、四つ橋線の肥後橋駅しかなく、それ以外は全て一旦地上を経由する乗換となっている。しかしながら例えば、大江橋駅では大阪/梅田までは徒歩で15分ほどと、地の利は決して悪くない。
 しかしそれが逆に災いし、わざわざ乗り換えてまで利用するような路線でもなくなってしまい、京阪線以外からの利用客を取り込めるのか?理解に苦しむ路線である。筆者は京阪本線の天満橋ー淀屋橋間の老朽化対策なのかな?と勘ぐってしまうのですがそんなプレスも噂もないようです。
 朝ラッシュ時の淀屋橋駅の線路容量不足による、電車の遅れは甚だしいらしく、それを解消することも目的の一つとしているようです。ところが肝心の利用客は中之島線を選択せず、終日閑古鳥が鳴いているありさまとのこと、とくに途中駅のなには橋駅は京阪の中で最も利用客の少ない駅になったとかならないとか。
 ’11年05月には同線を発着していた快速急行の出町柳行きの廃止を含む大幅減便が行われ、日中は準急と普通が10分おきに発着する支線降格相当?の扱いとなったようです。
 京阪としては中之島で終点となっている同線を西九条まで早期に延長し利用客の獲得を狙いたい意向があるみたいだが、これには大阪市、大阪府の同意が必要であり、また多額の税金の投入が必要とのこともあり、果たしていつになるのか解らない、さらに路線は舞州までの延長計画を持っているが…一方で大江橋駅から淀屋橋駅まで地下通路でつなぎ利用を計る計画などもされているようです。はたしてどうなりますか?
 さて、沿革のご紹介が長くなりましたが、筆者は中之島から同線の既に廃止になった日中の快速急行に乗り、そのまま出町柳まで行きました。そのまま東京の自宅に帰ろうと思います。
 この時に見た(写真にある)、日中の快速急行と区間急行、そして一般車による淀屋橋行き特急(枚方市始発)はいずれも廃止になったんですね。

(’09年08月13日取材)

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